2011,11,06, Sunday
以前、カセットコンロでの生石灰作りを試みたが、コンロやガスバーナーでは長時間の加熱に向かず、コンロが酷く痛むし、カセットが熱せられて爆発するという危険もないわけではない。
石灰岩を灯油窯で焼いた場合は、サンプルが満遍なく生石灰となって一応の成功であったが、灯油窯を持っている人は少ないと思う。 というわけで、今度は練炭コンロで試してみることにした。 実は、練炭というものを初めて使用したのだけれど、なかなか便利な燃料である。練炭及び練炭コンロについては、Wikipediaが詳しいので、↓そちらを参照されたし。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B7%B4%E7%82%AD 石灰石を焼いて生石灰にする際の温度は『ポンペイの壁画』によると900~1200℃とある。Wikipediaによると、練炭コンロ(上つけ練炭コンロ)を使用した場合、燃焼温度が1060~1100になるという。そして、下窓を開放した高出力時で5~6時間燃焼を継続するという。2回続けて焼けば、12時間になるので、生石灰を作るには充分ではなかろうか、という期待である。 なお、期待させると悪いので予め結論を書くと、いちいちうまくいかなった。正確には途中で断念した。 でも、試みたことを順に書きとめておこう。。。 まず、練炭コンロに火をつける。 ステンレスの網に石灰石を入れる。 それを燃えている練炭の上に置く。 石灰石は、理科実験用教材として売られているもの。たぶん試験管に入るようにということで、とても小さく砕かれている。 火にくべたら、パチパチ鳴って、飛びだすので困った。 思わず反射的に素手で拾ってしまって、見事に火傷した。 酷く痛むので、アロエを切って幹部を巻いておいたら、そのうち治ったが。 練炭コンロの下窓を開けるほど、それだけ火力が強くなるそうで、終始全開の状態で行なった。 全開だと、だいたい5~6時間ぐらいで練炭は燃焼され尽くす。 日が暮れても燃え続ける練炭。 しかし、これだけ熱してもほとんど成果はなかった。焼いたサンプルを水に入れても、崩壊も、沸騰もせず、ペーハー測定紙を入れても変化なしであった。 陶製の鉢でフタをしてみることにした。 こうすることによって、炉のような構造になって、中の温度が非常に高くなるのである。 とある児童向けの本を読んでいたら、炭火七輪に鉢で蓋をした炉で、陶器を焼く方法が載っていたので、さっそく試したわけである。 これはなかなか効果があったようである。 最終的に石灰石は↓のようになった。 よく見ると、白さが増している石があるが、これは生石灰になりかけている状態だと思う。 しかし、炉のようにして2回焼いてこれであり、それでも、水を強アルカリにすることはあるけれども、崩壊も発熱もなく、いまいち効率的でないと感じた。同時に、炭火七輪でも行なったのだけど、そっちの方がうまくいってそうな様子なので、練炭コンロはこれで終わりにした。 すごい無駄な行為だったような気がしないでもないけど、練炭っていうのを使うのが初めてだったので、それを見ているのは面白かった。 練炭の持つエネルギーは練炭の体積以上のものは入ってないだろうし、これだけ長い時間、燃焼が持続するということは、瞬間的な火力は抑え気味であるのでしょうなぁ。 |
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