昨年秋植えしたウォードは先日種を採取した件をブログに投稿したけれども、既に本体や葉は枯れて失われている。
春に植えたものは、現在、丁度よく生い茂っているので、これで染色を試みてみようかと思う。
染料としてウォードを使うのは初めて、というか、これがウォードなのかも確信がない状態であり、これを使って青色に染めてようやく確認できるというところである。タデアイはちょっと傷が付いただけでも、その部分が青くなったりして、インディカンをいっぱい含んでいるような様子が見られるのだが、ウォードはいつも緑色で、まじまじと見つめてもただの緑の葉っぱにしか見えないというのが、多少気になるところである。
なお、いくつかのWebページで、ウォードには毒性があると記述されている。
http://www.ntyk.net/yasai/2065.html
毒性と言っても様々なレベルがあるので、Webの記述だけではどんなものかはよくわからない。アブラナ科であるから、たまに言われるように花が毒であるとか、インディコに対して毒と言っているのかもしれない。Wikipedia(英語)では、抗癌作用のある成分が多く含まれているというポジティブ面が書かれているが、健康に対するマイナス面については何もない。一応、同様の行為を行なう人は注意した方がいいでしょうと注意喚起しつつ、個人的には無視して進むことにする。
さて、ウォードであるが、染色には葉の部分を使うそうだけれども、発酵等の手順が必要な点はタデアイと同じみたいである。しかし、まずは、手短な方法で、本当に青く染まるのかどうか確認してみたいところなので、タデアイで何度か試みた「生葉染め」を、このウォードの葉でやってみたい。
というわけで、ウォードの葉をちぎり取る。
若い葉と、大きく育った葉のどちらが有効かという点も気になったが、とりあえず大きな葉を集めてみた。
葉をミキサーに詰めて、適量の水を入れる。
ミキサーで粉砕、
染液を作ったところ。
葉のカスを取り除くために、ステンレス網で濾している。
予め用意しておいた絹(シルク)の布を染液に浸ける。
なお、生葉染めなので、布は動物性のもの(シルクやウール)を使用し、事前に、少量の洗剤を入れた熱い湯で洗っておいた。
落とし蓋をして、しばらく染液に浸しておく。
布はすっかり緑色になっている。
これを空気に触れさせて、青く変われば成功である。
洗ってみたら、ちょっと青くなってて、これはいけそうな予感がする。
干す。
完成
タデアイのときよりだいぶ薄い青になったけれども、それは予想通りというか、文献等で言われている通りである。
というわけで、ウォードの栽培、染色、種収穫までをなんとか実行できました。