フジミ模型 1/100 薬師寺東塔 完成
完成しました。そんなには時間はかかってないと思います。が、軽くでも色を塗っておくと、プラスチック感がなくなって、少なくとも嫌味な感じは無くなりました。
創建時は木材部分は鮮やかな朱で塗られてあったと思われますが、そこまでいかずとも成形色よりは赤くした方がいいかな、と思って塗ってみたものの、改めて見ると、風化しても朱壁がこのような色にはならないだろうな、という感じであります。
あるいは現状の薬師寺において、この色だとむしろ西塔に見えてしまいそうです(東塔も修復時に朱に塗るかと思っていたのですが)。
同じ1/100スケールの興福寺五重塔と比較するとこのようになります。
薬師寺東塔は、形状としてはぱっと見、六重塔に見えますが(あるいは第一印象は五重塔かなと思うかもしれません。)、6つの屋根のうち3つは裳階なので、三重塔となっています。ちなみに組物のパーツは五重塔に比べて半分ぐらいでした。
プラモデルとは言え、作ってみるといろいろな細部に関心が出たりなどして、とても勉強になります。図書室によくある日本美術全集「原色日本の美術」シリーズを読むがたいへん楽しくなりました。そして形状だけでなく歴史的背景にも別格の関心が沸いてくるもので、日本史系の本を読むのも面白くなるほか、仏教経典も然りです。
やらねばならぬこともたくさんあるのですが、しかしもうちょっと作りたいと思っておりまして、手持ちのツールを強化しております。
ミネシマ F-110B 先曲ピンセットというのを買ったのですが、手頃な価格にして良いものでした。ピンセット本体の長さ、先の曲がり具合、左右の湾曲具合など、仏塔の組み物を取り付けるのに最適なピンセットと言えるでしょう。
それとツノダのミニカット No.8 MC-125という千円未満の安いニッパーを使ってゲートカットしているのですが、これは安いにもかかわらず、バネがしかっり効いて使いやすく、以外と切れ味も良いのですが、ゲートカットした跡がかなり白くなってしまって、何らかの処理をしないと目立ってしまうという問題がありまして、その処理をする手間を減らしたいと考え、定番品とも言えるタミヤの薄刃ニッパーを購入してみました。切れ味に関してはツノダと変わらないように感じましたが、ゲートカット跡は白さがだいぶ軽減されております。ときにははっきりと白く残ることもありますが、相対的にはだいぶ少なくなりました。そして切れ味の方なのですが、期待したほどでもなかったなと思ってはいたのですが、しばらく使ってから他のニッパーに替えてみたら、すっごい切れにくい気がしたので、やはり切れ味は良かったのでありましょう。
塗料に関しては、缶スプレーばかり買い集めているのですが、クレオスで統一しようか、タミヤで統一しようか、迷うところで、今は両方試しているところです。直感では皮膜はクレオスの方が丈夫そうですが、吹いたときの塗料のコントロールのしやすさはタミヤの方が良さそうな。接着剤は、なんだかんだで普通のタミヤセメントを使っていますが、一応流し込みタイプのタミヤセメントも買っておきました。
しかし新しいことをしてみると、精神衛生上とても良いということを実感しました。とりあえず今日働けば、その分で仏塔と塗料が買えるなぁとか考えて過ごしております。