以前購入していたフジミ模型「平等院鳳凰堂1/150」
こちらはパーツ数がけっこう多そうで少々気後れしておりましたが、制作に踏み切ってみました。
ちなみにわたくしは京都に4年半住んでいたにもかかわらず、平等院鳳凰堂を訪れたことがありませんので、ネットで画像検索した情報を元に制作することになります。
というわけで、まずはこちら、南翼廊の基壇パーツです。
鳳凰堂の独特の矩形の基壇はなかなかかっこいいと初めは思っていたのですけれど、よく見ると基壇の構造が近代的する感じがすごくして、だんだんと違和感を感じてきます。写真をいくつも見たけれども、これは近代コンクリートの基礎に見えます。創建当時、翼廊には基壇がなく池に突出しいたという調査結果もあるようです。湿気から建造物を守るような、かなりしっかりしたコンクリート基礎が近代以降施工されたのであると思われますが、その経緯は後日調べるとして、いずれにしてもプラスチック感を是正するために、タミヤの情景テクスチャ「路面 ライトグレイ」を軽く塗っておくことにしました。さらにラッカースプレーのライトグレーを吹きましたが、エナメル塗料などで汚しを入れるべきか、ちょっと迷いました。よく聞くように西方極楽浄土の世界が鳳凰堂のイメージであるとしたら、下手に汚しを入れずに明るい塗装で仕上げるのがふさわしいのではないか。とも考えましたが、少し調べてみると、そもそも浄土世界の再現であるかどうかも簡単には言い切れぬ様子なので、あまりそれに拘りすぎるのもどうかと思います。この辺は後でじっくり専門書を読んだりするのが楽しみであります。
というわけで、エナメル塗料のブラックとブラウンで汚しを入れることに。汚しと言いますか、基壇の敷石のところが、石が目立たなかったので、敷石のモールドにエナメル塗料を流し入れて、目立つようにしたかったのですが、上手くいかなくて、結局全体を汚してごまかしてしまいました。私がプラモデルを盛んに作っていたのは小学生の頃でありまして、その頃はかなり作っておりましたが、何しろ小学生の技術でありますから、実はほぼ初心者なのであります。ちなみに小学生時のプラモデル制作はラジコンのブームによって上書きされて、いつしか遠ざかってしまった感じでありました。
一層部分を組み上げてみましたが、朱壁はいつもより明るめに塗装したつもりですが、なかなかふさわしい缶スプレー色がなくて、ブライトレッドのベースにオレンジを吹きかけるという具合にしました。もっと明るくすることも可能ですが、元の成形色とあまりに差が大きいと、ゲート跡の処理が面倒になるので、作業効率など総合的に考えてこの色です。堂内にご本尊である阿弥陀如来もあります。
以前入手したガチャガチャの阿弥陀如来像、同じ様式の阿弥陀如来像がたいへん多く、いずれの阿弥陀如来像なのか、特定できかねておりましたが、平等院鳳凰堂の如来像であるような気がしてきました。
もっと詳しく読みたいので、原色日本の美術全巻(古書が格安)を揃えたい気もするのですが、置く場所がないので悩ましいところ。