ヘンプオイル試用
ずいぶん前にヘンプオイルを買っていたのですが、乾性油として機能するか、試しに顔料と混ぜて塗布してみました。

経過をまめに観察していたわけではないのですが、2週間後にはしっかりと乾燥しておりました。カラリと乾燥しており、指で強く摩擦しても影響はありません。


成分を見ると、リノール酸が多く、それに次いでリノレン酸もある程度含まれているようであります。このような成分表がどれくらい信用できるかというのは、あまり期待しない方がいいというのが最近思うところです。悪意があって偽装するというわけでなくて、なんだかんだでいろいろあるわけですが、しかし、一応この表をベースに考えますと、淡色の油絵具用に適切にブレンドした乾性油みたいなような感じがするのですが。それならポピーとリンシードを混ぜればよいわけで、未知の乾性油を採用することもないわけですが、しかし個人的にはヘンプ素材は油彩用に検討の価値があるような気もします。

「ヘンプ」やら「麻の実」などの言葉を使っていますが大麻のことなので、現代ではネガティヴなイメージがあるかと思いますが、しかし麻の実は七味唐辛子にも入っているし、鳥の餌として売られていることもあるし、大麻草の布もたくさん使われているしで身近な素材であります。キャンバスの布は亜麻布が多いけれども、ヘンプも使われていたこともあるようなので、ここで何か復権的なものがあればいいなという気がします。

| 絵画材料 | 10:48 PM | comments (0) | trackback (0) |










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