海緑石(グロコナイト)を砕いております。
海緑石(グロコナイト)をネットで購入しました。

テールベルトの素材となる鉱物であろうかと思います。

まずは、かち割ります。

今回は小さな標本を砕くだけなので、全工程を乳鉢乳棒でいこうと考え、乳棒でガシガシ叩いたのですが、硬度2とされるので、砕きやすいかと思ったのですが、最初にかち割るときはハンマーでやるべきでありました。モース硬度は、削れやすさみたいな指標であって、割りやすさとはまた違うということですね。でもまぁ、乳棒でもいけます。なかなか割れなかったのですが、写真を見てもわかる通り端っこからボロボロ崩れてくるので、モース硬度的にはやはりかなり柔らかいのでありましょう。ちなみに、ある程度砕いたところで、茶色い部分は取り除いておきました。

マラカイトを砕いてみるたいな見た目になってきました。

マラカイトより若干砕きやすいです。辰砂とマラカイトの中間くらいでしょうか。

というわけで、細かくするにしたがって徐々にテールベルト感のある見た目になってきました。


このあと水簸等の工程をやっていきます。なお、テールベルトの元になる鉱物には他にセラドナイトもあるそうですが、機会があれがそちらも砕いて比較したいところあります。おそらくは今回の海緑石よりは明るい色調になるかと思います。天然のテールベルト顔料でも、色が暗いものから明るいものまでありますので、原石の違いであろうかという確認をしてみたいところです。なお市販のチューブ絵具は、テールベルト以外の顔料が含まれているか、あるいはテールベルトが全く含まれてない場合もありますが、それはラベルの表示で確認できますが、ラベルの表示が天然緑土だけであったとしても、実は他の顔料が含まれているケースが多いのではないかと思います。まぁ、別に結果的に好みのものを使えばそれで問題はないのですが。

それにしても3月ももうすぐ終わりなのですな。私の春休みも残りが少なくなっております。まだまだやり残したことは多いのですが。しかし、赤鉄鉱を砕こうと思って標本を注文済みです。赤鉄鉱および褐鉄鉱からベンガラを作りたいかと。なお、含水酸化鉄の方はなんとか近所の山から取ってこれないものかと思います。宮城県は辰砂も赤鉄鉱もテールベルトもいいものは見つけられそうにないのですが、せめて含水酸化鉄くらいはなんとかなろうかと。隣の岩手県では琥珀が採れるし、山形では辰砂とれそうなところもあるし、しかし宮城は何が採れるのであろうか。

| 絵画材料 | 11:02 PM | comments (0) | trackback (0) |










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