粗製ヴェルデグリから結晶を作ろうと
ヴェルデグリ製造ですが、銅板を酢酸蒸気に晒して、緑青を発生するところまでゆきました。絵画材料事典など見ると、この粗製のヴェルデグリを溶かして、酢酸で結晶化させる、的な説明がありますので、それでいこうかと思ったのですが、ここで本来酢酸に入れて溶かすはずだったのですが、私は水に入れてしまいました。塩基性炭酸銅であるマラカイトは水に入れても溶けるというこがありませんが、酢酸銅の方は水、またはアルコールに溶ける傾向があるということで。ちなみにこの粗製ヴェルデグリは化学的に厳密なことはわかりませんが、たぶん塩基性酢酸銅だと思っております。

水に入れたら、多少溶けるかと思いましたが、あっというまに数秒内ですっかり溶けて、ブルーハワイ的な液体になりました。

こんなにすっかり溶けるのですか。こんなに溶けるとしたら、水に入れたら緑青になりきっていない銅粉を分離するのに使えそうな気がします。下に溶けずに残っている銅だけ取り除けばよいわけで。でも、まぁこのようなときに観察できるようにガラス乳鉢・乳棒を入手しておりましたし、下から上まで観察できます。と言いたかったのですが、乳鉢だけあって内側は磨りガラス的な質感であり、ちょっと曇ってますね。

さて、酢酸銅水溶液があるとして、溶ける量は限られておりますから、水がゆっくり蒸発して濃度が濃くなってゆくと、ある時点から結晶が形成されるのではないかと思いまして、埃のかからなそうな場所に置いて様子を見ておりました。やがて、底の方に結晶が溜まってゆくのではないかと期待して。

でも、乳鉢はすり鉢状である為か、蒸発していくところから、すでに結晶みたいなものができはじめております。

なんか綺麗ですね。ちょっと感心して見入ってしまいました。これが何の役に立つかはわかりませんが。しかし粗製ヴェルデグリは様々な方法で続々と生成しておりますので、次はホワイトビネガーで結晶を作ったりなど順次試してゆこうと思います。幸い、夏の気温の為か化学反応も早いですし。あと、文献の読みが甘いところは承知ですので、このようにして試してそこそこ理解も深まってきましてので、ヴェルデグリ作りについていよいよ読んでいきたいところです。

| 絵画材料 | 11:50 PM | comments (0) | trackback (0) |










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