丁子&明ばん媒染、丁子&鉄媒染
今回は丁子(チョウジ)、染料と言うより香料みたいなもので、ますます絵画材料と離れているような気が。
使用したのは藍熊染料(株)の丁子
丁子 明ばん媒染 鉄媒染

英語でクローブって言って、食材(香辛料)として西洋でも昔から使われていたそうですな。私は料理とかよくわからないので、さっぱり知らなかったけど。
丁子 明ばん媒染 鉄媒染

染料としての使用法を調べようと思ったのだけども、書籍、ネットともにあまり情報量は多くない。木村光雄(著)『自然の色と染め』によると「アルミ媒染で茶色に染めますが、鉄媒染による黒染めに使用されています」P.50とあるので、適当に2種類の媒染方法を試してみようかと。

と、その前に、布に対して灰汁で先媒をやっておく。
丁子 明ばん媒染 鉄媒染
染浴に浸けた布を、灰汁の媒染剤に浸けると(後媒っすね)、じわっと色が抜けて媒染液に出てしまうことが多くて、もしかしたら濃度が濃すぎるのかもしれないけど、とにかく布から色がどんどん抜けてしまう。染まるという現象は、色素が染浴から布の繊維へと移動することだとすれば、逆に先に灰汁で先媒しておけば、染浴から色が布へ普段よりどっと移動しないだろうか、などと考えたわけだが。まぁ、まだ灰汁というものの性質がよくわかってないですな、自分。
丁子 明ばん媒染 鉄媒染
染めるのは綿100%のTシャツ。

煮出し。1時間弱ぐらい。香料だけあって、けっこう香る。
丁子 明ばん媒染 鉄媒染

一応、濾しておく。
丁子 明ばん媒染 鉄媒染

こんな感じの染浴に。
丁子 明ばん媒染 鉄媒染

綿のTシャツを2枚ほど投入。こんな感じで、薄い茶色ぐらいの色。丁子染めの衣類なんか見るとこの程度の色調なので、これで特に問題はないのだろうけど。
丁子 明ばん媒染 鉄媒染

片方はそのままみょうばんで媒染してみる。特に色味的に変化なし。
丁子 明ばん媒染 鉄媒染

残りの染液に錆び釘と酢で作った鉄媒染液を入れてみる。タンニンを含むので鉄媒染で黒に。つってもそんなに濃くはないが。
丁子 明ばん媒染 鉄媒染

水洗いして干す。黒っぽいのが鉄媒染、黄色いのがみょうばん媒染。
丁子 明ばん媒染 鉄媒染

乾かした状態。左がみょうばん媒染、右が鉄媒染。ちょっと写真では薄く見えるが、だいたいこんな感じの控えめな色調。
丁子 明ばん媒染 鉄媒染

※テキトウにやったものであり、本エントリーの手順が正しいかどうかは保証致しかねます。

| 絵画材料 | 08:06 PM | comments (0) | trackback (0) |










http://www.cad-red.com/blog/jpn/tb.php/479

↑上に戻る↑ <<新しい記事 : 古い記事>>
累計
本日、昨日 集計結果
  
■NEW ENTRIES■
■RECENT COMMENTS■
■RECENT TRACKBACK■
  • 昔のキャンバスの木枠は意外とシンプルだったのか?
■CATEGORIES■
■ARCHIVES■
■PROFILE■
■POWERED BY■
BLOGN(ぶろぐん)
BLOGNPLUS(ぶろぐん+)
■OTHER■
■LOGIN■
現在のモード: ゲストモード
USER ID:
PASSWORD: