2009,01,29, Thursday
鉛白は鉛を酢の蒸気に晒す方法で古代から人工的に製造されており、鉛白と言えば昔から人工物という感じだけれど、白鉛鉱という鉱物を砕いた天然の鉛白(炭酸鉛?)もある。白鉛鉱原石はヤフオクなんかでも簡単に手に入るが、透明な結晶になっているものが多いので、これを砕いたとしてもシルバーホワイトみたいな被覆力のある油絵具になるとは思えないんすけど。
それはともかくも↓な感じで絵画用顔料が売られているのを発見。試しに購入してみた。 http://naturalpigments.com/detail.asp?PRODUCT_ID=470-10S ※顔料の性質について詳細は上記サイトの説明文にも書かれているのでご参照を~。 なお、白鉛鉱と鉛白の関係は↓下記のサイトがわかりやすくまとめられているかも。 http://www.ne.jp/asahi/lapis/fluorite/gallery7/525ceruss.html で、届いたものが↓これっす。ラベルには確かに”cerussite”って書いてある。 見た感じはほとんど白色だけど、微妙に黄色っぽい。比重が大きいのか、練り板の上にドサッと置いても飛び散ったりしないのが鉛っぽい(鉛は重い)。 で、さっそく油で練ってみる。顔料はかなり粗くて、岩絵具を練っているみたいである。 ちなみに展色材は、亜麻仁油を中心にいろんなものを調合した、多少色の濃いやつ。 これは・・・、屈折率的に体質顔料並かもしれん。 石膏、あるいは白亜を亜麻仁油で練ったときのような色になってしまった。しかし、もともと微妙に黄色っぽい感じだったので、その辺の色味が強調されただけかもしれない。天然鉱物は不純物などで色がついてたりするものが多いし。まぁ、実際に使用して、他の絵具と混色などしてみないことには、ちゃんとした屈折率があるかどうかはわからんが、とりあえず練った絵具をしばらく熟成させたいので、また後日と言うことで。 |
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