2009,02,01, Sunday
Natural Pigmentsより下記の商品が届いたので、さっそく練ってみた。
Stack Process White Lead (Dutch Method) http://naturalpigments.com/detail.asp?PRODUCT_ID=475-11S こんな袋に入っていた。 中身はこんな感じである。 ちなみに、右横の小さな塊は、前に鉛板とビネガーで自作した鉛白。 で、練り板上にブツを配置。 ショップの説明では予め乳鉢と乳棒で砕いてからビヒクルで練った方がよいとあるが、面倒くさいので練り棒で潰すことに。 この作業は粉塵を吸い込みやすそうなので、毒性の顔料でもあるから、念のため、丸めたティッシュを鼻穴に詰めて作業した。 砕いたところで展色材を投入。 自製サンシックンド+ノーマルリンシード+樹脂と蜜蝋の混ざった自製メディウム。 ステンレスのヘラで混ぜ合わせる。金属のヘラだと大理石板に傷が付くことがあるが、しかしやっぱ弾力性とかの面で、金属ヘラがよい。 練り棒で、顔料と展色材を混ぜ合わせる。 砂のような大きさの粒が混ざっていて、ざらざらしてる。現在の鉛白より粒子の大きさにバラツキがあるというのはショップの説明にもあったがこういうことか、あるいは乳鉢で擦ってないから、こんな感じなのか。 全体が濡れるくらいに混ぜ合わせたら、少量ずつ分けて、じっくり練り合わせる。 練っているうちに、ざらざらはなくなっていく。一般的に市販されている鉛白はいつまで練っても綺麗に練り上がらない、という話が以前掲示板に書き込まれていたことがあったけど、こちらはそんなことはなく、練れば練るほど報われると言った感じで滑らかになっていく。たいへん気持ちよく、徒労感みたいなものがない。 購入したときの塊はそんなに密度が高くないのか、よく練り合わせると体積としてはかなり小さくなって、減っちゃったのかと思うほどである。 3時間以上かかけて、ようやく練り上がったのが、たったこれだけ。 |
コメント
こんにちは。
こちらも拝見して興味を持った製品ですが、一つでは練り上がりの量が相当少ない様ですね。 画像のチューブが6号だとすると、10mlあるかどうかというところでしょうか。 本来鉛白は乾燥が遅いものであると聞きましたが、こちらの製品はその点どうでしたでしょうか? また以前管理人さんが自作されていた鉛白についても、もし油で練ってお使いであれば、その乾燥速度についてお聞かせ頂ければと存じます。
| TORIさん | EMAIL | URL | 2009/05/14 08:34 PM | s5QQKJWA |
私自身は乾燥速度にそれほど深い関心がなかったので、熱心に観察していませんでした。展色材に自製サンシックンドオイルを使用し、その他に樹脂なども混ざっているので、顔料自体の乾燥性はどうかわかりかねます。私が練ったものは、たいへん速く、しかもカラリと乾燥しました。
その他、蜜蝋も含まれているので、純粋にオイルのみで練った場合に起こりがちな諸々の問題は緩和されている可能性があります。 練りは、必ずしも3時間続けなくてもいいのですが、実際にやってみれば、なぜそんなに練り続けなければならないか実感できるかと思います。お薦めできるかどうかはまだ未知な部分も多いですけど、試しに買われてみても損ということはないと思います。 自作した鉛白は、写真の通りで、練って使うほどの量はできませんでした。ただし、得られる量が少ないわけではなくて、うまくやればそれなりの量の鉛白が得られるだろうと思われます。ただし、いきなり実用品が得られると期待されている方も多い様子ですが、数年かけてじっくり検証するならともかく、いきなりはちょっと難しいかと思います。
| 管理人 | EMAIL | URL | 2009/05/26 12:25 PM | N9UdPrpw |
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