装飾美術について参考とするべき植物を昨年からせっせと植えているのですが、そのうち、アカンサス・モリス、およびアカンサス・スピノサスに花のつぼみのようなものが出てきたので、今年は花を見ることができるかもしれません。写真はアカンサス・モリス。
装飾美術の歴史に影響を与えたのは、基本的には葉の形状であろうと思われますが、しかし、その花も特徴的だし、何らかのつぼみをモチーフとした装飾も古来ありますので、よく観察してみたいと思います。本で通説を確認する際にも、実際に見ていないとわからないことも多いことですし。古代ギリシャを愛好する者としては、モリスとスピノサスの違いも大変気になっているところです。
それから、スイカズラも植えていたのですが、今日よく見たら、花みたいなのが出てきておりました。数日前に見たときは全くなかったのですが。
これは古代エジプトからギリシアその他へと連綿と続く唐草模様の代表例であるところのパルメット文様の源泉となったモチーフの候補と考えられていたこともあったようですが、今ではそうでもないという意見が多いようですが、しかし、花が伸びてきているところを見ると、実にパルメット文様的な形状をしております。特に写真左の方の、茎から花が伸びてきた的なところが実にパルメット的です。しかし、いろいろ書物は読んだのですが、理解できなかった部分も多いのですが、実際の植物をよく観察した後に再び読んでみたいと思います。
しかし、こうなると、装飾の源泉中の源泉、ロータスを植えたくなるので、池を作ってみたくて仕方がないのですが、さすがにそれは止めておいた方がよいのでしょう。そもそも近所の公園の池に生えているし。しかし、池があればパピルスも植えられし、燕子花も植えられるかもしれないが、今はどう考えてもそれを管理する余裕がありません。ところで、蔓草模様と言えば、アイビーも植えていたのですが、だいぶ生い茂ってきたので、ちょっと怖くなってきました。植えてはいけない植物にも挙げられることもあるし、どうしたものか。