楮の皮を叩く。
先日は楮の皮をアルカリで煮たところで書きましたが、その後の紙叩きも行ないました。


自宅にあったすりこぎ棒と、ゴムハンマーを使ってやりましたが、形が違うものが2種類あると、工程で使い分けられていいですね。

はじめにすりこぎ棒で、その後、ゴムハンマーで力強く、そして最後にまたすりこぎ棒でやりました。徐々に水を足してゆくといいらしいです。正確に測ってはなかったのですが、気分的には30分くらい叩いたように思います。

目安としては、水に入れて分散するくらいになればいい、みたいな話を聞いたというか、youtubeで見たのですが、一応そのくらいにはなったようです。

この後は紙すきに入るわけですが、ネリがない、という状況ですので、いったんここで中止して、トロロアオイを育ててみたいと思います。紙原料は乾燥させて保存しようかと思ったのですが、どうせ自宅でやるのだからということで、塗れたまま冷凍庫に入れておくことにしました。トロロアオイ、手に入るのでしょうかね。

| 絵画材料 | 08:22 PM | comments (0) | trackback (0) |
粉砕機でラピスラズリを砕く
以前購入した粉砕機ですが、ラピスラズリを砕いてみることにしました。前回砕いたセラドン石よりは硬度が高かろうと思います。

ラピスラズリを粉砕機に投入するため、ある程度の細かさに砕きました。これでもまだちょっと刃を傷めそうな感じはありますが、でも明日これで粉砕してみます。


写真の状態ではやはりまだすこし鉱物が大きかったようです。

ガガっという音と共に刃の動きが止まってしまいます。あと、どうも刃の一部が削れているようで、それが粉体の中に混じってしまっていそうです。それと、もっと少なめに入れないと粒度が均一にならないというか、一部の粗い粒がいつまで回しても残るような感じになってしまうと思いました。可能な範囲で事前に細かくしておくということと、いっきに入れすぎないということが大事そうです。少なめに入れておけば、数十秒で細かくなります。と言っても、密閉状態で中は見られないのですが、音でなんとなくわかります。

しかしながら、なんだかんだで粉体にはなりました。

ちょっとだけ粗い粒も、なんだかんだで残っているので、フィルターなどで取り除く必要はあるかもしれません。

| 絵画材料 | 10:58 PM | comments (0) | trackback (0) |
楮の皮を蒸す
自宅に生えている楮で和紙を作っている件ですが、夏休み以来、いまいちやる気が起きなくて放置しておりましたが、目下、私は冬休み中なので、いよいよ続きをやってみることにしました。

ちなみに夏休み中は樹皮を蒸して、干して、黒い表皮を剥いだところまで進んでおったところです。


とりあえずは、皮濯ぎというのをやってみました。水の中で念入りに洗うだけですが。


アルカリ性の湯の中で3時間程煮ます。

お湯を沸かし、炭酸ナトリウムを入れるのですが、どれくらい入れたらいいのかはさっぱりわからなかったので、1リッターに対し10g入れてみました。6リッターの湯を沸かしたので、60gの炭酸ナトリウムを入れたわけですが、私としてはペーハー的なところが大事なのかと思ったのですが、どうも、皮の量に対して何%とかというゆうに考えるみたいなのですが、そんなことがあるだろうか、という気がした上に、皮の重さも量ってなかったので、なんか一応1000cc:10gでやりました。そして、3時間ほど煮続けました。

このように横にサクッと割れるようになって、


さらに手で軽くちぎって縦にも裂けるくらいになれば充分なようです。


それから冷水でそっと洗いました。もうかなり繊細な感じになっておりますので、鍋の中でかるく濯いだりしながら、5回くらい水を取り替えるという感じで行ないました。

このあと、黒い表皮など、ゴミ的なものを取り除くちりよりという工程があるようですが、私は皮引きのときにかなり念入りに表皮を剥がしていたので、ゴミがほどんどついておりませんでしたので、濯ぎながら、たまに見つかる黒っぽいものを多少取り除いたというくらいです。

| 絵画材料 | 11:58 PM | comments (0) | trackback (0) |
ヴェルディグリ(人口緑青)をペトロールで水簸してみる。
昨年、銅板から熱心に緑青を量産しておったのですが、いよいよ絵具化していきたいと思います。
もっとも、私はまだまだ緑青については、知らないことばかりでありますが、とりあえずは、銅を酢酸蒸気に晒して作った緑青は、酢酸銅であり、天然のマラカイトなどと違って水に容易に溶けてしまう(蒸発すれば元の緑青に戻る)という感じなのがわかってきました。これはゼッキのヴェルディグリでもそうだったので、そういうものなのでしょう。

こちらは、乳鉢でスリスリした緑青ですが、水で水簸できないなら、ペトロールでやってみようかと思いまして。


無理に水簸しなくてもいいのですが、やはり油絵具の展性を考慮するとなんらかの方法で粒度分けしたいところでもあります。というわけで、ペトロールを注いでみましたが、すぐに顔料が沈殿してこのような感じになっております。

上層に細かい顔料が集まっているので、これを集めればこまかい顔料を得られるのではないでしょうか。なお、テレピンでもいけますが、綺麗に揮発して欲しいのでペトロールにしました。

というわけで、こんな感じで細かい部分を集めてみました。

この行為に意味があるのかどうか、ちょっとまだわかりません。しかし、とりあえず、これを乾性油で練れば、油絵具にはなりそうですが、それは後日試したいと思います。

| 絵画材料 | 11:48 PM | comments (0) | trackback (0) |

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