自製鉛白を練る。
自製した鉛白を練って絵具にしているところです。私は一応、生成した鉛白を水で洗っておりまして、それは水溶性の不純物や酢酸臭を取り除く為と思ってやっておりますが、これは実は必要のない工程かもしれません。でも一応そのようにしているので、鉛白は日本画の水簸絵具的な塊となっております。

まずはそれを崩しまして。


ある程度細かくなってから、昨日紹介した展色剤で練ってゆきます。鉛白は重い顔料なので、比較的飛び散らないのですが、ここまでは防塵マスクしておこなうのがよろしかろうと思います。


鉛白136gを練るというのはけっこう大変です。このまま練り続けて年越しになりそうです。

今回は136gの鉛白に20gの展色材を混ぜましたが、鉛白の給油量から言って、多めだったかもしれません。
初期段階で足りない気がしても、練っているとトロトロになってゆくのです。でもまぁ、私としてはこのまま使えるようにチューブ化したいので、顔料と展色材の分離がなければ問題ありません。なお、今回は各種樹脂類と、3割のスタンドリンシードが含まれているために、展色材が若干色がありまして、その影響の為、ポピーオイル単体で練ったときより白色度が落ちておりますが、実際に絵を描くときにそこまでの白は求めないので、それもまた問題ないかと思います。

| 絵画材料 | 09:47 PM | comments (0) | trackback (0) |
鉛白手練り用メディウムを調合する
以前、鉛板から生成した鉛白、試しにポピーオイルだけで練ってチューブに詰めておいたのですが、それから数ヶ月経っておりますので、油と顔料もよく馴染んだ頃かと思いまして、使ってみることにしました。

すこし油が多かったようにも思いますが、極端に油が分離してるということもなく、よく馴染んでいて滑らかな使い心地です。粒とかダマとかゲルとかもないようです。
市販のチューブ絵具と違って、描画用メディウムを加えなくても丁度いい柔らかさなので、やはり樹脂やら助剤を加えておけばよかったかなと思いました。そしたらもうそのまま使える高効率の絵具になりましたので。

私は現在冬休み中なので、以前生成した鉛白をせっせとチューブ絵具化しているところです。


まずは鉛白手練り用メディウムを調合しました。

ホワイト用なので、ポピーオイルがベースとなっておりますが、耐久性の保険のため、スタンドリンシード油が3割という構成になっております。他に少量のバルサムと軟質樹脂、微量の蜜蝋が添加されています。あまりいろいろ混ぜたり、乾燥性を高めるとチューブ内での保存期間が短くなりそうなので、その辺はかなり遠慮して調合したので、理想のメディウムというふうなものではありませんが、実用的で、一定の耐久性と保存性があるようにという感じです。

| 絵画材料 | 09:16 PM | comments (0) | trackback (0) |

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