自製した鉛白を練って絵具にしているところです。私は一応、生成した鉛白を水で洗っておりまして、それは水溶性の不純物や酢酸臭を取り除く為と思ってやっておりますが、これは実は必要のない工程かもしれません。でも一応そのようにしているので、鉛白は日本画の水簸絵具的な塊となっております。
まずはそれを崩しまして。
ある程度細かくなってから、昨日紹介した展色剤で練ってゆきます。鉛白は重い顔料なので、比較的飛び散らないのですが、ここまでは防塵マスクしておこなうのがよろしかろうと思います。
鉛白136gを練るというのはけっこう大変です。このまま練り続けて年越しになりそうです。
今回は136gの鉛白に20gの展色材を混ぜましたが、鉛白の給油量から言って、多めだったかもしれません。
初期段階で足りない気がしても、練っているとトロトロになってゆくのです。でもまぁ、私としてはこのまま使えるようにチューブ化したいので、顔料と展色材の分離がなければ問題ありません。なお、今回は各種樹脂類と、3割のスタンドリンシードが含まれているために、展色材が若干色がありまして、その影響の為、ポピーオイル単体で練ったときより白色度が落ちておりますが、実際に絵を描くときにそこまでの白は求めないので、それもまた問題ないかと思います。